未来の金融をデザインする

主に経済や金融に関する記事や開催した読書会や勉強会の報告を書いております。

「名もなき家事」読書会_2019年10月5日(土)

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10月5日(月)に、日比谷ミッドタウンで、「やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。」の著者である梅田悟司さんと「「逃げ恥」にみる結婚の経済学」の著者でありミクロエコノミストの是枝俊悟さんをお招きし、「名もなき家事」の読書会を実施しました。

当日は、日比谷ミッドタウンから場所の提供を受ける、著者、ゲストの出演そして編集者のご参加にしていただく、NHKの朝イチ*1やその他メディアの取材が入る、1週間前の案内の中土曜の9時から参加してくださった参加者等、多くの方のサポートに支えられ、読書会を実現することができました。加えて、グラレコで当日の様子をまとめていただきました。
 
当日は①「名もなき家事」を読んだ感想をシェアする読書会、②梅田さんと是枝さんそれぞれのプレゼンとお二人でのクロストーク、③梅田さんと一緒に名もなき家事を命名するワークショップという構成としました。
 
以下、当日の内容の簡単なレビューを記載します。
まず「①読書会」では参加者から以下のようなコメントを頂戴しました。
  • 本書を読んで、家事をすることが褒められたようで嬉しく感じた。
  • 家事には、やれば終わる作業的な家事と、考える家事というものがあるのがわかった。例えば、遠足の準備やお弁当等をどうするかといった考える家事は数日かかる場合もある。
  • 家事に男性の目線が入って新しいやり方を提案してもらえそう。
  • 男性の方は家事を手伝う場合、手を動かす家事を頑張っている傾向にあると思うが、女性は意思決定を伴う考える家事を多く抱えていると思う。例えば、食事の栄養をどうするかや1ヶ月後の家族の行事等の考える家事を常にやっている。
今回は初めての参加者も多かったですが、参加者みんなで和気藹々と楽しんでいただけました。

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次に、「②梅田さんと是枝さんそれぞれのプレゼンとお二人でのクロストーク」では、梅田さんは本書の作成に至った経緯を、是枝さんは家事を定量的に分析したマクロ的な視点をお話ししてくださいました。
 
その後、お二人でのクロストークへと発展したのですが、特に盛り上がったのが、以下の「仕事の裁量」と「仕事の要求度」の2軸からマトリックスの分析です。仕事ができる人というのは、仕事の要求度が高いものの、裁量もあるので、仕事を柔軟にやりがいをもって対応をすることが多いと言えます。他方、育児の場合、仕事の要求度が高い一方、裁量が少ないため、仕事ができる人でもストレスを感じやすくります。梅田さんがツイッターで「仕事の方が楽」といったのは、育児というのは裁量が少ないためだったからではないかというのが是枝さんの考察でした。このことについて、梅田さんも参加者もなるほどと膝を打っていました。

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最後の「③梅田さんと一緒に名もなき家事を命名するワークショップ」では、参加者から1人1個のまだ名前がついていない家事を提案してもらい、その中から3つを選んで梅田さんともに、名もなき家事の命名を実施しました。命名した家事はそれぞれ以下です。
・お土産を買ってきて家族にかなされたことを聞く家事
→お土産酷評会、お土産裁判、お土産格付
・学校のおたよりに「図工で使うマヨネーズの空き容器を用意せよ」と書かれてるのを前日の夜に見てマヨネーズの残りを確認しプレッシャーを感じる家事
→ポテトサラダの誘惑、使い切りノルマ、夜中ブリブリ
・郵便物の住所と名前の部分を切り取ってから捨てる家事
→手のひらシュレッダー、宛名シールコレクション、自意識の暴走
 
盛りだくさんとなった今回の3時間にもわたる読書会では、参加者からは以下の嬉しい声を頂戴しました。
  • 面白かった。名付けたのしい。ロジカルに分析するのたのしい。
  • 自分が余りコミットしない世界の見方が広がった。仕事以外も戦略的であるべきだと再認識した。
  • 梅田さんの考え方が素敵でした。本を読んだだけでは分からなかった執筆の背景を伺えてとてもよかったです。
  • 家事の見える化、経済的な視点で複合的に学べました
  • 普段会わない、会話しない参加者とディスカッションできたこと、気づきを得たことは非常に良かったです
  • 一番刺さった言葉は"考える家事"という観点。"手を動かす家事"は半分はやっているという自負があるが、イベント対応や健康維持など考える部分はかなりおまかせっきりにというのに気づけたのは良かった
  • 男女で対立しがちな話題を笑いありの楽しい雰囲気で話をできました。課題本がそういう雰囲気を醸し出していたのだろうと思いました。
  • ただの読書会にとどまらず、是枝さんのエコノミスト視点で切り込まれていたのがFEDらしさでもあり、梅田さんの良さをより際立てた感じがしました!!
以上となります。読書会は音楽でいうライブのような場だと思っているのですが、今回はグラレコで表現されているようにまさに参加者全員で作り上げた場となりました。 
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 最後となりましたが、参加者の皆様、ありがとうございました。

*1:当日の放送内容はこちらのtogetterにまとめられています。

「ニュータイプの時代」読書会兼アート鑑賞会_2019年9月28日(土)

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2019年9月28日に、はたらける美術館とともに山口周さん著の「ニュータイプの時代」についての読書会兼アート鑑賞会を実施しました。

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

 

 今回読書会兼アート鑑賞会をするにいたった個人的な想いはこちらの記事をご確認願います。

当日は、最初に通常の読書会として本書を読んだ感想をシェアし、その後、はたらける美術館のファシリテーションが入ったArt For Bizを実施し、最後にテーマ毎に分科会に分かれて再度読書会を実施しました。

また、今回はFEDの初めての取り組みとしてグラレコも書いていただきました。当日のディスカッションの内容が絵で表現されるのはとても面白かったです。

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前半のディスカッションでは以下のような意見が出ました。

  • ニュータイプの人は、「何をやっているかわからない人」「肩書きがよくわからない」といった人が多いように感じる。有名人で言えば、ホリエモンキングコング西野亮廣さん、落合陽一さん等があげられる。落合陽一さんもツイッターで「俺は毎日やってることをこれでもかと発信してるのに「何やってるかわからない」と言う人は何がわからないのかもう俺にはわからない」とつぶやいている。
  • これまで、成功するための法則としてグリッド(やり抜く力)が必要と言われているが、この本は逃げることが重要と書かれている。逆のことが言われているのか。
    →1万時間の法則とも関連するが、1万時間取り組んだことが成功したのではなく、成功をした人は結果的に1万時間費やしたと帰納法的に導き出している。グリッドも同じで、成功した人がグリッドを持っていたということで、グリットがあるという話ではないのではないか。
  • ニュータイプでいうと、一つのことに固執してグリッドを発揮するのではなく、いろんなことに興味を持ちながら、複数のことをグリットを持ちながら多くのことに結果的に1万時間取り組むような感じではないだろうか。
  • 速読をする人もいれば、精読する人もいる。本にも多様な読み方がある。ニュータイプの人は、速読、精読、読書を楽しむ等場合や状況に応じて、多様な本の読み方をできる人では
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

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天才!  成功する人々の法則

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読書会の実施後は、ART for BIZを実施して、アートも観ながら感じたことを参加者間で共有をしていきました。

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アート鑑賞会の後、後半のディスカッションでは①アートに興味を持つためには、②直感とセンスを鍛えるためのネクストステップはどうすれば良いのか、③New TypeとOld Typeの3つのグループに分かれて議論を実施しました。

最後に参加者からは以下のようなコメントを頂戴しております。

  • 自分はオールドタイプだと思っていたけど、まわりにニュータイプすぎる人がいるから、相対的に自分がオールドタイプだと思い込んでいるだけなのかも…と思うようになりました。実は結構ニュータイプなのかもしれません。
  • 議論が多方面からできて面白かった。アート鑑賞もできてよかった。絵のタイトル出しがおもしろかった。
  • みんなアートに何らかの興味があることにあせりました。沖縄というキーワードをきっかけにもっと興味がもてればよいです。
  • ニュータイプの時代」に対して様々な感想を持っていらっしゃることに触れることが出来て良かったです。まだ、アート鑑賞では、視点を変えていくことの重要性を理解できました。

FEDでは、これからも引き続きはたらける美術館とともに読書会を実施することで、右脳と左脳の両方を刺激していく場づくりをしていきたいと考えております。

 

 

不確実な時代をどう生きるか

「経済には景気循環というものが存在するはずなのに、バブル崩壊後の日本はなぜこれほどまでに不景気が続くのだろうか」

大学(2000-4年)の時に自ら発したこの素朴な問いこそが、筆者が経済学に興味を持つきっかけとなりました。

90年代後半において、国内では当時倒産しないと思われていた銀行が日本長期信用銀行を筆頭に倒産し、また多くの銀行が合併される中で金融市場は混乱しました。また、海外においてもアジア通貨危機やITバブルの崩壊、さらには9.11の事件等、先行きの不透明さがました感がありました。

このような最中、2000年初頭の議論において、日本の不況の原因は、ざっくりわけると以下と考えられていました。

この辺りの混沌とした議論は、以下の本に詳しくまとめられています。 

経済大論戦―1冊で50冊の経済書を読む (朝日選書)

経済大論戦―1冊で50冊の経済書を読む (朝日選書)

 

冒頭の問題意識を持ったまま、経済学研究科の大学院に進学をしたのですが、そこで大きな学びがあったのは、上記の不況の原因に加えて、不景気の理由を「期待」と「不確実性」といった抽象的な概念で説明する研究に出会えたことです。

筆者の大学院時代の指導教官の1人である清水谷諭先生は、「期待と不確実性の経済学」という本の中で、90年以降の不況の原因をミクロデータを用いながら丁寧に分析を行う(今風にいうとまさにEBPM(Evidenced Based Policy Making)の実践)とともに、この不況の”共犯者"の1人として「不確実性の増加」という点を指摘されています。

期待と不確実性の経済学

期待と不確実性の経済学

 

 正直なところ、当時は私自身「構造的な問題が課題」という認識が強く、「不確実性の増加が不況の原因の一つ」というのは、理屈でわかっていても腹落ちしている感じはありませんでした。

その後、2006年に就職し、2008年にリーマンショックを実務上で経験する中で確率分布を伴わない「ナイトの不確実性」の存在や、タレブのブラックスワンで一躍有名になった「べき分布」といったことを学ぶ中で、「期待」や「不確実性」といったことがいかにマクロ的には経済や社会に、そしてミクロレベルでは個人の人生の意思決定に大きな影響を与えるのかを肌で実感できるようになってきました。

冒頭の問いから、20年近く経ちましたが、現代ではVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとってVUCAの時代と呼ばれる程、今後の見通しが立てづらくなっています。

例えば、年金問題一つとってみても、金融庁が発表した老後2,000万円不足問題や財政検証等を踏まえたとしても、30年後にどのような形で我々は年金を受給できるのか、さらには今の子供達が60年以上先にどれぐらいの年金を受け取れるかはほとんど予測がつきません。仮に複数のシナリオを検討して、予測をしたとして、個人として具体的にどのようなアクションを取れば良いのでしょうか。

このような不確実性が増している時代において、思考と行動様式は今後どう変わるのかを解説しているのが山口周さんがかかれた「ニュータイプの時代」です。 

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

 

 本書ではVUCA時代を生きるヒントとして「役に立つかどうかではなく、意味があるか」や「専門家の意見と門外漢の意見を区別せず、ニュートラルかつフラットに扱う」と言ったことが述べられています。

では、この本から不確実性の時代を生きるヒントを得たとして、次のアクションはどうしたら良いのか。

ということで、前置きが長くなりましたが、はたらける美術館と共催で9月28日に絵画鑑賞会兼「ニュータイプの時代」の読書会を実施いたします。

hatabiwithfed-newtype.peatix.com

今年の2月に山口週さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」の読書会兼絵画鑑賞会を実施ましたが、その際に以下のような感想を頂戴しました。

・アートを鑑賞しながら初対面の方達と多様な視点を共有・議論する体験がとても有益だった。さらに、建設的な議論が自然と行われる環境だと、皆さんの魅力がどんどん増すことが分かり、これもとても有益な体験だった。
・正解を出す必要の無い会話の幸福感に気づきました。空気はやはり大事。

 

media.gob-ip.net

ここでの絵画鑑賞会兼読書会の経験はまさに「ニュータイプの時代」に書かれているVUCAの時代を生きる上での「ニュータイプに必要な要件」を実感するための鍵があるのではないか考えております。

今回は20人の限定参加となっており、少人数でがっつり思考を深める予定です。
ご興味がある方は是非ご参加いただけますと幸いです。

マンキューの経済学10大原理とは何か

前回は経済政策に関する6つの論争について記載しましたが、本日はマンキュー経済学で説明されている経済学10大原理についてご紹介いたします。

経済学の入門書としては、マンキューが書いたもの以外にも、古いところで言えば、サミュエルソンから始まり、ノーベル経済学賞の受賞者であるスティグリッツクルーグマンらが書いた本もあります(サミュエルソンも当然にというか、第2回のノーベル経済学の受賞者です。)。加えて、日本語でも伊藤元重先生、中谷巌先生、ゼミナール経済学等、すぐれた入門書が多数あります。

ちなみに昔マンキュー経済学の読書会をやっていた時は、スティグリッツクルーグマン、ヴァリアンのミクロ、武隈ミクロ、西村ミクロ、八田ミクロの読み比べとかもしていました。当時の読み比べの内容は以下のブログに記載しています。

refec.hatenadiary.org

このようなレッドオーシャンともいえる経済学の入門レベルの本市場ですが、マンキューが教科書として注目されている理由の一つは、経済学10大原理が解説されているためです。

マンキューの本では、この経済学10大原理が一番最初に説明されていて、章が進むごとに、10大原理のいくつかが引用されて具体例が示されていることから、この10大原理が自然に身につくものとなっています。その10大原理は以下の通りです。

①人々はどのように意思決定するか
1人々はトレードオフ (相反する関係) に直面している
2あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
3合理的な人々は限界的な部分で考える
4人々はインセンティブに反応する

②人々はどのように影響しあうのか
5交易 (取引) はすべての人々をより豊かにする
6通常、市場は経済活動を組織する良策である
7政府は市場のもたらす成果を改善できることもある

③経済は全体としてどのように動いているか
8一国の生活水準は、生産性によってほぼ決定される
9政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する
10インフレ率と失業率の間には短期的なトレードオフが存在する

 「①人々はどのように意思決定するか」は経済学で想定されている個人の合理的な意思決定の基礎となるものです。「②人々はどのように影響しあうのか」は、①で想定されている合理的な個人が複数いる場合、どのような取引及び行動が行われるかを説明しています。そして、③は国全体のようなマクロ的な視点からの分析を説明しています。

経済学のフレームワークに落とし込むと、①と②はミクロ経済学で、③はマクロ経済学の分野に当たります。上記の10大原理について、1〜7に関して、異論を挟む人はほぼいないものと思われます。

他方、③のマクロ経済学の分野に行くとやや怪しくなります。例えば「9 政府が紙幣を印刷しすぎると、物価が上昇する」とありますが、実際に日本を含め、多くの国で物価の情報をコントロールできていない状況です。

実際、マンキュー自身もニューヨークタイムズの記事で「最近の金融危機を受けて基本的な経済学の教えをちょっとした点で修正する必要がある」と述べています。具体的には以下の4点です。

  • 金融機関の役割

  • レバレッジの影響

  • 金融政策の限界

  • 予測の難題

上記のように経済学10大原理といえど普遍的な原理ではありませんが、多くの場合、経済学及び経済を理解することに役立つことには間違いありません。実際、上記のニューヨークタイムズの記事でもマンキューは「近年の出来事を踏まえても、経済学の原則は概ね変わっていない」と述べています。

経済学を概要だけでも学びたいということは、マンキュー経済学の1章に書かれている「経済学10大原理」だけでもまずは読むことをお勧めします。

なお、ご参考までですが、マンキューの1章のスライドは以下にまとめています(約10年前に実施したマンキュー経済学勉強会の初回のスライドです)。

www.slideshare.net


 

マクロ経済政策に関する6つの論争

FEDは2009年11月から開始したマンキュー経済学読書会をきっかけとして発足しました。早いもので10年も経つので、過去に取り組んできた取り組みを今後少しづつご紹介していきます。

マンキュー経済学は全36章から構成されていて、月1で1章づつ読んでいくと3年で終わる計算です。2009年11月に勉強会を開始し、愚直にほぼ毎月実施していき、途中、マンキュー経済学の版が変わったりと色々ありましたが、無事2012年12月にマンキュー経済学を原著ですべて読み終えることができました。

マンキュー経済学で個人的におすすめなのが、1章に説明されている「経済学10大原理」と、最後の36章にて紹介されている「経済政策に関する6つの論争」です。前者はそれなりに有名なのでここでは後者を紹介します。後者の6つの論争とは具体的には以下です。

  1.  金融/財政政策運営者は、経済を安定させるべきか?
  2. 政府は不況への対応として、減税よりも財政支出をふかすべきか。
  3. 金融政策は、裁量よりもルールで運用すべきか
  4. 中央銀行ゼロインフレを目指すべきか
  5. 政府は、予算均衡を目指すべきか
  6. 貯蓄を刺激するために、税制改革は実施されるべきか

論争と言われるだけあって、それぞれについて経済学者でも意見は割れています。それぞれの論争に対してどういった主張があるかは、以下のスライドにまとめておりますので、議論の深淵に少しでも触れたいと思う方は是非以下のリンクに載せているスライドを読んでもらえればと思います。

www.slideshare.net

 

Principles of Economics 6e [AISE]

Principles of Economics 6e [AISE]

 

 

FEDで振り返る2018年

2018年も残るところわずかとなりました。今年も多くの方にFEDにご参加いただきました。ありがとうございます。2018年は合計26回の勉強会/読書会を開催し、過去3年の中では最も多く開催しました。その理由の一つとしては、FED事務局長が長年勤めた銀行を退職し、スタートアップ企業のCFOをしながらフリーランスで働き始めたことで、時間の融通をしやすくなったことがあげられます。
 
さて、以下では、労働市場、お招きした著者等、そして勉強会のスタイルの3点から2018年の勉強会/読書会の傾向を振り返ります。

労働市場に関する勉強会
2018年の第1回目の勉強会は、慶應義塾大学の山本勲教授をお招きし、特別勉強会「働き方改革:日本人の働き方と労働時間」を開催しました。また、2月からは労働経済学者のラジアーが書いた「人事と組織の経済学」の輪読も開始しました。加えて、フリーランスの関連の読書会も2回開催しました。このように、2018年は世の中の働き方改革の流れもあってか労働市場に関する勉強会/読書会を多数開催した年となっています。実際、事務局長の村上も人生で初めての転職を行い、働き方が大きく変わった年ともなり、労働市場についても一層関心を持つことになりました。
労働時間の経済分析 超高齢社会の働き方を展望する

労働時間の経済分析 超高齢社会の働き方を展望する

 
人事と組織の経済学・実践編

人事と組織の経済学・実践編

 


②多くの研究者や著者をお招きした

2018年は、アカデミックの研究者から実務者の方まで多くの著者の方々をお招きし、FEDにてプレゼンをしていただきました。アカデミック関連では、3月に法政大学の永山先生(HBR読書会との共催)、4月に慶応義塾大学の琴坂先生(1回目。情報経済の鉄則)、9月にイェール大学の伊神先生(イノベーターのジレンマの経済学的解明)と琴坂先生(2回目、経営戦略原論)、10月には慶應義塾大学の渡部和孝先生(特別勉強会「スルガ銀行株式会社 第三者委員会調査報告書」)、そして12月には名古屋市立大学の横山先生(日本史で学ぶ経済学)がいらっしゃってくださいました。  
情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド (日経BPクラシックス)

情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド (日経BPクラシックス)

 
「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

 
経営戦略原論

経営戦略原論

 
日本史で学ぶ経済学

日本史で学ぶ経済学

 

 

リサーチ関連では、3月に経産省の宇野さん(不安な個人、立ちすくむ国家)、5月(日中貿易摩擦)と12月(オリンピック後の日本経済)にCEOの方々、8月に「実践 金融データサイエンス」の著者のMTECの方々、10月にはチャイナイノベーションの著者、そして11月には三菱UFJリーサーチ&コンサルティングの小林さん(財政破綻後)に来ていただきました。
不安な個人、立ちすくむ国家

不安な個人、立ちすくむ国家

 
実践 金融データサイエンス 隠れた構造をあぶり出す6つのアプローチ

実践 金融データサイエンス 隠れた構造をあぶり出す6つのアプローチ

 
財政破綻後 危機のシナリオ分析

財政破綻後 危機のシナリオ分析

 

そして、実務関連では、2月に朝日新聞の鯨岡さん(日銀と政治)、5月に翻訳家の村井さん(プラットフォームの経済学)、「フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法」の著者である山田さんにお越しいただきました。 
日銀と政治 暗闘の20年史

日銀と政治 暗闘の20年史

 
プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

 
フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法

フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法

 

加えて、上述の方々以外にも、多くの方に読書会でのプレゼンをご担当していただきました。

 
理論と実務の架け橋のような勉強会/読書会を目指しているFEDとしては、2018年のように多くの研究者や実務家の方にご参加いただき、とても感謝しております。この場を借りて御礼申し上げます。
 
③新たな勉強会/読書会のスタイル
2018年は課題図書を決めて、参加者でディスカッションをすることに加えて、新たな取り組みもいくつか実施しました。以下では新しいスタイルをいくつかご紹介します。
MBAスタイル
2018年は新たな勉強会/読書会のスタイルにも挑戦しました。琴坂先生にご参加いただいた「情報経済の鉄則」の読書会では、MBAの授業さながらに、参加者30人以上を巻き込みながら、琴坂先生が議論を促してくださいました。
 
・同じ本を取り上げる
通常、FEDでは同じ本を2回取り上げることはあまりないのですが、イノベーターのジレンマの経済学的解明については、伊神先生をお招きした読書会に加え、参加者だけでの読書会も開催し、結果2回開催することになりました。
 
 
・調査レポートの読書会
今年は、本だけではなく、スルガ銀行株式会社の第三者委員会調査報告書を題材にした読書会も実施しました。当日は金融機関出身者だけでなく、コーポレートガバナンスに携わっている方やコンサルの方等、多くの実務家がご参加してくださり、非常に議論が盛り上がりました。
 
フリーランス関連読書会
FED事務局長が銀行を退職し、スタートアップでCFOをしながらフリーランスで働くというスタイルになったことから、フリーランスに関する読書会を2回実施しました。多くの方がフリーランスという働き方に関心を持っていることを知れたのは大きな発見でした。
 
・平日での丸善池袋での読書会
FEDでは、土曜日か日曜日に文京シビックセンターを借りて読書会を実施することが多いのですが、11月(the four GAFA読書会)と12月(いま君に伝えたいお金の話読書会)では、平日の夜に丸善池袋店の場所をお借りして読書会を開催しました。
 
以上となります。
このように、2018年では、これまで以上に新たなチャレンジを多くした年となりました。2019年は、2018年で挑戦したことをベースとして、原点回帰ということで、FEDらしい骨太で一人ではなかなか読むことが出来ないようなしっかりとした本を読みような会を多く開催したいと考えております。
 
2019年は1回目に1月16日に丸善池袋で、「2018年オススメの一冊 & 2019年決意表明!」を1月18日にいま注目されているMaasに関する本である「MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ」の読書会を著者の一人である井上さんをお招きして、実施いたします。

2018年11月には、FEDの前身となるマンキュー経済学読書会を開始して、10年目とあり、前後して皆様に支えられたおかげで、FEDFaceBookでも「いいね!」が2,000を超えました。多くのご支援を頂戴し、ありがとうございました。
2019年もどうぞよろしくお願い致します。

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明_読書会_2018年9月29日(土)

2018年9月29日(土)9時から「イノベーターのジレンマの経済学的解明」の読書会を行いました。「イノベーターのジレンマの経済学的解明」の勉強会自体は、9月2日に著者である伊神先生をお招きして、実施しましたが、今回は、参加者のみで本書をじっくり語りあう会となりました。

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明

 

 前回の勉強会では、伊神先生のプレゼンとその後質疑応答だけであっという間の3時間が過ぎました。そのため、今回は、前回の参加者のご提案により、参加者のみで本書の感想を語り合う(プレゼンもなし)という、読書会の原点のような会となりました。

そして、終わってみれば、3時間休みなしでぶっ続けで議論。ある参加者からは「最高のエンターテイメントでした!」というお言葉を頂戴したほど盛り上がりました。当日の議論のサマリーを以下に記載いたします。

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データ分析について
・P122の第5章からの説明があるように、実証分析、シミュレーションをできるのが経済学の強みだと感じている。イノベーターのジレンマでもそうだが、経営学ではデータを分析するというよりもケースでの議論が多い。一方で、P254以降の仮想シミュレーションにあるように、個別の企業の特性を捨象して分析をしているのは大胆に感じる。
・確かに実証分析やシミュレーションをツールとして経済学ではよく使われる。一方で、経営学でも近年実証分析が多い。なお、入山先生の「世界の経営学者は何を考えているの」*1でも書かれているが、実証分析はあくまで平均を出すだけであることから、アップルやトヨタのようなエクセレントカンパニーの個別の特徴を掴み取るのは難しい。アップル等は普通に考えて、平均的な企業の特性を持っているわけではないだろう。そういった状況においてはケースはスタディはやはり役に立つ。伊神先生の分析では、よりマクロ的な視点から産業を分析をしているので、個別企業の特徴までをすべて踏まえるのは当然に難しいと言える。
・データを使った分析について、ビジネスはまだかなり遅れている。これまでのようにただの回帰分析を行って相関を見るだけでなく、ようやくビジネスでもP140の対照実験のようなことが行われるようになってきている。例えば、本はどこでも価格と質は均一だが、最近本を買うことで楽天ポイントやdポイントポイントが得ることができるケースが増え始めている。ポイントは実質的な値下げとも考えられるため、価格の低下が売上に具体的にどれだけ影響するかを店舗毎に分析をすることができるようになっている。しかしながら、P145に書かれているようなシミュレーションまではまだまだ先だと考える。
・例えば、大湾先生が書かれた「日本の人事を科学する」*2には、人事に関するデータを用いて分析が行われている。ただし、この分析をするにはデータセットをいかに集めるかでかなり苦慮している。企業の協力と学者の統計学の分析手法を用いて始めてできる分析といえる。「こんなデータがあるから何か分析してくれませんか」的な感じで、データ分析を専門家に依頼されても、目的が明確でないため、受託者も困ってしまう。まさにP137に書かれているように「データは何も語らない」の代表例だろう。P138の基本チェックリストは常に確認をする必要がある。
・去年に中室先生らの「原因と結果の経済学」*3や伊藤先生の「データ分析の力」*4が発売されたが、これらを読むことで、どういったデータセットを準備すれば良いかはわかるだろう。
・近年のAIによるデータドリブンな分析もつまるところは回帰分析を行っているにすぎない。特徴量(統計学でいう説明変数)を多く当てはめて、もっとも当てはまりの良い特徴量を見つけているような感じと言える。ただ、仮に当てはまりの良い特徴量を見つけたとしても、なぜその特徴量が被説明変数に有効なのかは解釈を要する。例えば、AIはすでに囲碁や将棋で人間を超えているが、プロ棋士でさえもAIが打つ手を理解できていない場合がある。人間が解釈を与えて、結果のプロセスを把握することが重要になる。
・また計量経済学においては、推定量の不偏性や一致性等においてバイアスがないかが非常に重要な論点となる。一方で、ディープラーニングではこういった点はほぼ無視され、当てはまりに注力している。推定量の不偏性や一致性等の分析については計量経済学の方がAIよりもずっと先を行っているといえる。
・伊神先生のシミュレーションの凄さは、分析用にデータを取ったのではなく、使えるデータのみからデータを加工した点だと感じている。例えば、投資関数を推計するにあたって、資本は数式では「K」と表せば終わりだが、実際に企業のB/SからKを作るのは、それだけで場合によっては半年ぐらいかかったりもする。それぐらいデータセットの作成は大変である。本書ではそこまで詳しく書かれていないが、厳密な経済学の手法を用いて、需要と供給の側面から理論と実証の分析をしているのは本当に凄いと感じた。

動学的感性
・P211の第8章動学的感性について。朝倉さんが書かれている「ファイナンス思考」*5でも似たようなことが書かれていたが、何か共通するものがあるのではないか。
・経済学でもファイナンスでも基本的には将来CFや将来の効用を現在価値に割り引くという手法を用いる。そのため、ファイナンス思考に書かれているということと似ているのはご指摘の通りだろう。動学最適化は、別名back ward induction(P246に書かれている「後ろ向き帰納法」)とも言われる。すなわち、将来のあるべき姿を想定して、そこにたどり着くためにはどうすべきかを逆算していく方法。本書で言うところのブラック企業や不機嫌な恋人はまさにこの例といえる。
・企業を例にとってみると、企業はミッションやビジョンがあって、そこから逆算して、現在の事業の状況を把握して、そのギャップを埋めるために今後どうすべきかを考えるということが必要になってくる。企業がミッションやビジョンがあるのは、後ろ向き帰納法を行うためとも考えられる。
・経営陣は現場の数字を積み上げて、そこから今後の経営計画を考えているケースも多いかと思う。その場合、あくまで現状の延長線上にしか、企業はいけないのではないか。その先に、企業のミッションやヴィジョンがあるならば良いが、そうでないならば、それは経営者の怠慢といえる。
・ビジョンもミッションも明確になっていない企業からコンサルが経営の相談を受けたとしても、そもそもゴールが明確ではないのだから、コンサルも困るはず。仮に企業がコンサルに「ビジョンやミッションを明確にしてほしい」と依頼したら、それこそ本末転倒になってしまうだろう。
・ヤマトを創った小倉昌男の「経営学*6では、まさにゴールから逆算をして経営を考えている描写が出てくる。

問いは何か
・P266の問いは何かが本質的に重要だろう。企業にとっての「問い」とはまさにヴィジョンやミッションである。この「問い」が明確になっていないのに、「このデータを使って何かできませんか」や「数字の積み上げでとりあえず今後の業績予想をする」というのはどうなのだろうか。
・「問い」を具現化したのがまさに企業の理念や社訓と言える。しかしながら、内容も理解せずに社訓を丸暗記することにどれだけ意味があるのか。
・おそらく起業当初は、社訓が本当に意思決定に影響を与えるぐらい重要だったのだろう。一方で、企業が大きくなる中で、社訓や理念が薄まっていき、最終的な丸暗記になったのかもしれない。ただ、丸暗記だとしても、実務を経験する中で、ある時に社訓の意味を理解することもあるかもしれない。例えば、昔読んだ本でその時は意味がわからなくても、時間が経過する中で、もう一度読み直したら新たな発見がある時がある。本の内容は変わっていないものの、後読感が変わったとしたら、まさにそれこそが成長と言えるだろう。社訓も同じくことが言えるのかもしれない。
・最初は社訓や理念の意味がわからなくても将来的にわかれば確かに良いとは思う。一方で、そのままわからずに時間だけが経過してしまったとしたらそれは無駄だろう。実際そのような企業の現場は多いのかもしれない。
・先ほどのデータ分析の話もミッションの話も同じだが、結局のところ「問い」が大事と言える。
・逆に、もし個々人が自身の「問い」を突き詰めた場合、会社の「問い」と自分の「問い」が交わらなくなってしまうと会社をやめる人が続出する可能性がある。その場合、経営者や中間管理職は、テクニックとして、従業員を忙殺させて「問い」を考える余裕を与えないという手法をとるのかもしれない。
・そもそも世の中全員の人が「問い」を持つ必要があるのだろうか。「問い」ばかりを持った人で従業員が数万人という企業をまとめるのは非常に難しいかもしれない。むしろ、起業家等が問いを持ち、その問いに関心を持ったり、もしくは問いには興味がないが面白そうな人がいるから、自分の能力をその企業で生かしたいという人もいるのではないか。
・それはまさに、TEDの裸踊りの例だと言える。言い方を変えると「フォロワー」とも言える。
・ヴィジョナリーカンパニー2*7では、「誰をバスに乗せるか」という話が出てくる。「問い」に共感をしてくれる人をまず乗せることが重要になるだろう。

どんなことを、どんな風に考えながらそこに到達したのか
・P311に「結論や回答そのものに、大した価値や面白みはない」と書かれている。さらに、その後「どんなことを、どんな風に考えながらそこに到達したのかという道のりこそが一番おいしいところ」と書かれていて、この点には深く共感を覚えた。
・本書で示された結論は極めてシンプルである。その結論はP290の「「損切り」と「創業」。事の本質はこれだけである」の部分である。だが、この1行を言うために、本書は289ページを費やしているし、原論文はもっと細かい分析をしている。結論は確かにありきたりかもしれない。一方で、P291に書かれている通り、多くの現場では「全力の尻込み」が行われていて、実際に「損切り」と「創業」に絞って行動をすることは難しいといえる。
新潮45の事例は興味深い。今回記事が炎上し、結果として廃刊ということになった。一方で、今回のようなことがなくても早晩廃刊になっていたことも考えられる。そこまで打算的とは思えないが、炎上をきっかけに廃刊ができたということがあるかもしれない。それぐらい損切りは非常に難しい。みんな結論としては損切りすべきことはわかっている。でも、それまでの社内の意思決定プロセスで全力の尻込みをしているのかもしれない。


人生の岐路
・P12に「人生の岐路に立っておられる方にも、何かしらの勇気みたいなものを提供できるかもしれない」と書かれているが、実際この本からは人生においても非常に有益な示唆をもらった。
・伊神先生のプレゼンに書かれている「一般的関心事項」、「経済的価値」、「私にできること」の3つが交わるところに取り組むという話には非常に感銘を受けた。
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以上

追伸
10月1日に著者の伊神先生から本読書会で議論した内容につき、Face Book上にコメントを頂戴しました。コメントありがとうございました!

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*1:

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

 

*2:

日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用

日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用

 

 

*3:

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

 

*4:

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

 

*5:

ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論

ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論

 

 

*6:

小倉昌男 経営学

小倉昌男 経営学

 

*7:

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則