未来の金融をデザインする

主に経済や金融に関する記事や開催した読書会や勉強会の報告を書いております。

FEDで振り返る2021年

2021年も早いものでもうすぐ終わろうとしています。毎年恒例になっていますが、FEDと取り組みを通じて2021年を振り返ります。

全体で振り返ると全部で28回の以下の読書会を開催しました。

  • 世界標準の経営理論 21回
  • ワイズカンパニー 知識創造から知識実戦への新しいモデル
  • 会計の地図
  • 進化思考
  • ESG思考
  • 実践スタートアップ・ファイナンス
  • 投資一年目のための経済と政治のニュースが面白いほどわかる本
  • 決算書ナゾトキトレーニン

以下では、具体的に読書会を振り返ります。

2021年のFED読書会の特徴

2021年の特徴としては3つあげられます。
第一に今年はすべてオンラインでの実施となりました。2020年はオフラインでの開催も出来たのですが、2021年はコロナの影響もあり、すべてオンラインでの実施でした。オンラインで実施できたことで、関東圏以外の地域の方からの参加はもちろんのこと、ジャカルタ、ニューヨーク、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリアといった海外の方からも参加していただくことが出来ました。

第二に金融の文脈においては、ESG投資という大きな潮流が出てきたことです。FEDの読書会でも、夫馬さんが書かれたESG思考を扱うことを通じて、ESGの理解を深めました。このトレンドは2022年もFEDでも追っていきたいと考えています。

最後は著者を招いた読書会です。今年は「実践スタートアップファイナンス」の著者の山岡さん、「投資一年目のための経済と政治のニュースが面白いほどわかる本」の著者の崔さん、そして、「決算書ナゾトキトレーニング」の著者でFED事務局長の私村上をゲスト登壇者としてお招きした読書会を実施しました。

偶然ですが、著者を招いた読書会は10月、11月、12月と年の後半に集中しました。

 

 


今年は著者をお招きした読書会は上記の3回だけで例年より少なかったといえます。とはいえ、ご登壇いただいた山岡さんも崔さんもFEDでは10年以上前からご一緒させていただいたこともあり、これら著者をお招きした読書会では、嬉しいことにそれこそ5〜10年ぐらい前にFEDによく参加してくださった方にも多くご参加してくださいました。そういう意味では、同窓会的な読書会を実施できたことを嬉しく思います。

2022年の取り組み

2022年は、1年半ぐらい続けている世界標準の経営理論をようやく読み終える予定です。すでに第2部マクロ心理学ディシプリン、第3部ミクロ心理学ディシプリン、第4部社会学ディシプリンは読み終えました。第1部経済学ディシプリンも残すは10章のリアル・オプション理論のみです。

ということで、2022年では残りの第5部ビジネス現象と理論のマトリックスと第6部経営理論の組み立て方・実証の仕方をみなさんととも学べればと思います。


他にも現時点では、バーニーの新版企業戦略論を輪読形式で朝7時から読書会を実施する予定です。この事により、毎週日曜日は、第1と第3は企業戦略論の輪読、第2と第4は世界標準の経営理論を実施することになります。

 

また、2022年は、オンラインだけでなく、オフラインも実施したいと考えています。とはいえ、オンライン読書会が定着したことで、物理的にオンラインでの参加のほうがやりやすいという方もいらっしゃいます。そのため、実験的にオンラインとオフラインの同時実施も実験的にできればと思っております。

それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。