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未来の金融をデザインする

主に経済や金融に関する記事や開催した読書会や勉強会の報告を書いております。

FEDで振り返る2016

2016年もFEDの活動にご参加いただき、またご興味を持っていただき、ありがとうございました。以下にて2016年に於けるFEDの活動を振り返ります。

2016年は合計24回の勉強会・読書会を開催いたしました。平均すると月2回のペースで開催したこととなります。今年のFEDの主たる活動としては、①フィンテック勉強会(1月、2月)及びプロのエコノミストの方々にご協力いただいたマイナス金利政策勉強会、Brexit勉強会(7月)そしてアメリカ大統領選勉強会(11月)といった時事を扱った勉強会が多かったこと、②新たな輪読の課題図書として「法と経済学」を取り上げ1〜2ヶ月の1回のペースで読書会を開催したこと、③マーケット3部作読書会として、「Who gets what」「市場を創る」「マーケット進化論」(4-6月)を取り上げた読書会を行ったこと、等が挙げられます。

中でも①の世間で注目されている話題を課題にした勉強会を多数開催したことで、例年以上にFEDに初めてご参加いただいたという人が多かった年だと感じています。他方で、②の法と経済学勉強会や③のマーケット3部作読書会といった、以前からFEDにご参加いただいているからからもFEDらしいと感じていただけるようなコアな勉強会も継続的に開催することができました。

今年は外部からの講師としては、ベンチャー界からブロックチェーンの実務に携わっている方(都合により名前を出すことができずすみません。)を、アカデミックからはマーケット進化論の著者である名古屋市立大学の横山和輝先生を、マーケットの実務の業界からは「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業」の著者である松村嘉浩さんを、そして政策の現場からは「徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす」の著者の一人であり、FED事務局長の大学院の同期でもある小林庸平さんをお招きし、素晴らしいプレゼンテーション及び参加者とのディスカッションをしていただきました。

また、先述した通り、マクロ経済関連の勉強会ではCEOの主催者の皆様に多大なご協力をいただきましたし、大和総研エコノミストでいらっしゃる是枝さんのご協力により、「自滅する選択肢」の読書会では高崎経済大学の安達先生及び安達ゼミの学生にもご参加いただきました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

加えて、FEDの活動の番外編として、7/31の東京都知事選の日に、カタリバ大学におきまして、金融をテーマとして、ちょうど話題になっていたポケモンGO任天堂の株価を題材に大学生向けにプレゼンも行いました。学生に対してプレゼンをするのは数年ぶりでしたが、事務局にとっても学びの多い会となりました。こういった形で学生の学びにも今後も貢献していきたいと考えております。

さて、2016年は日銀のマイナス金利政策、Brexitとしてアメリカ大統領選挙においてトランプ氏が勝利といったように、世の中の大勢が予想していた動きと現実の動きとでは大きな乖離がありました。このような状況が松村さんが書かれた本のタイトルように「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?」の原因の一つにも起因しているのかもしれません。

FEDは、リーマンショックの翌年の2009年11月から前身となるマンキュー経済学勉強会の活動を通じて、金融や経済の理解を深める場の提供をできるよう活動を続けてまいりましたが、2016年はマンキュー経済学勉強会を開始した当時のように「経済って本当よくわからないし難しい。でもだからこそ面白い」と感じました。

2017年のFEDでは引き続き「法と経済学勉強会」の輪読を続けるとともに、世の中で起きている目の前の事象ばかりにとらわれるのではなく、より大きな大局観を持てるような勉強会・読書会を開催していきたいと考えております。具体的にはより経済、金融、そして経営の理論や歴史を重視した上で、「未来の金融をデザインすること」をミッションに現在起きている事象の根本の原因までを考えられるような会を設計できればと考えております。2017年もどうぞよろしくお願いいたします。