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未来の金融をデザインする

主に経済や金融に関する記事や開催した読書会や勉強会の報告を書いております。

【開催報告】2013年2月3日(日)金融経済読書会light「日銀を知れば経済がわかる」読書会

こんにちは。FED事務局長の村上です。今年初となる金融経済読書会lightを2月14日(日)に開催致しました。場所は文京シビックホールの4階ホールで、参加者は37名と、過去のFEDの勉強会の中でも規模、人数ともに最大クラスのものとなります。勉強会の概要は以下の通りです。

日銀を知れば経済がわかる (平凡社新書 464)

日銀を知れば経済がわかる (平凡社新書 464)

今回の課題本を池上彰さんが書いた本書に選んだ理由は二つあります。一つ目は、阿部政権におけるアベノミクスにおいて、金融政策のあり方が重要なイシューになっているため、そして二つ目は、経済の仕組みを易しく学ぶにあたって、池上さんの本はわかりやすいと定評があるからです。アベノミクスについてもっと深く知りたい、そしてそもそもの日銀の仕組みを理解したいというニーズが多かったこともあってか、今回はFED単独の勉強会においては、過去最大の参加者となり、初参加の方も非常に多かったです。1年前では、間違いなくこれほどの人数は集まりませんでした。勉強会を開催する立場として、今の経済の流れを意識して選書すること及びタイミングがいかに重要かを実感致しました。今後金融経済読書会lightでは、実体経済の流れと課題本をバランスよく選んで行きたいと思います。

今回事務局では、電子書籍とリアル書籍の2冊を用意して勉強会に望みました。参加者の皆様の中には、2009年に発売された本のため、なかなか課題本が見つからなく大変だったという声もありました。実際事務局でも本書を手に入れるのに、本屋を4軒回りました。印象的だったのは、電子書籍で読んだ方が全体の3分の1程いらっしゃったことです。今後、勉強会も課題図書電子書籍で購入して参加するというスタイルが徐々にですが、増えていきそうです。

本読書会では、まず最初に事務局側からプレゼンテーションを行いました(当日のプレゼン資料はこちらになります)。プレゼンテーションの際には、発表者が一方的に話すのではなく、参加者及び参加者同士の対話を意識して行いました。実際、参加者の方には最初から5グループに分かれていただき、ディスカッション形式でプレゼンを進めました。ディスカッションテーマは時系列で4つです。

  • 日本銀行にどんなことを期待しますか。
  • 金融政策の議論の際には「お金を刷る」といったことが言われますが、これはどういう意味なのでしょうか。
  • アベノミクスの金融政策で景気は回復するのでしょうか。お金(マネタリーベース)はすでにじゃぶじゃぶで、金利もゼロですよね。
  • なぜインフレーションターゲットをする必要があるのでしょうか。

これらの問いに対して、各グループでは様々な議論がかわされました。議論の内容は下記写真のホワイトボードを参考にしていただければと思います。また、当日の参考文献29冊も写真で掲載しております。
プレゼンが終わった後は、個別のグループで、本の感想をシェアしました。池上さんの本は通常の経済学や金融論の本とは違い、歴史の話や豆知識も多く、また文章も読みやすい、との感想が多数から聞こえました。

今回の金融経済読書会lightでは、金融政策及び経済の入門的な内容にフォーカスしました。より深く突っ込んだ議論に興味がある方は、2月16日(土)に開催予定のリンク(facebook)の勉強会にご参加いただければと思います。こちらでは、若手の研究員をお招きし、ディスカッションを中心に、アベノミクスについて理解を深める勉強会を開催致します。

勉強会中に、参加者の方から金融政策及びアベノミクスの理解を深めるにはどのような本がいいのかご質問がございましたので、最後に対照的な本を2冊紹介致します。一冊目は、アベノミクスのブレーンである浜田宏一先生による本です。こちらを読めば、アベノミクスで金融政策を重視している理由の理論的背景を知ることが出来ます。もう一冊は、浜田先生の本とは対照的に、追加的な金融政策はむしろ日本経済には害であり、今日本経済に求められていることは産業構造の転換であると主張してる野口悠紀雄先生による本です。二人は、2013年1月に対談を行っていますので、こちらもご参考にしてみてください。

FEDでは、金融経済に関する勉強会及び読書会を継続的に開催しております。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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