未来の金融をデザインする

主に経済や金融に関する記事や開催した読書会や勉強会の報告を書いております。

【開催報告2017年5月20日(土)現金の呪い読書会】

5月20日(土)にケネス・S・ロゴフ著の「現金の呪い」読書会を開催しました。著者のハーバード大学教授のロゴフは、「国家は破綻する」で財政赤字が多い国の経済成長率は低い傾向になることやこれまで歴史的に多くの国がデフォルトしたことを指摘したことで…

【開催報告2017年4月30日(日)原因と結果の経済学】

2017年のGWの真っ只中に「原因と結果の経済学」(以下、本書)の読書会を開催しました。本書は、著者の一人が「学力の経済学」の著者である中室先生であり、「教育の経済学」と同様に世間で誤認されがちな事象を因果推論の視点から解き明かす内容となっていま…

【開催報告2017年4月2日(日)第1回クルーグマン国際経済学勉強会】

4月2日に第1回クルーグマン国際経済学勉強会を開催いたしました。 クルーグマン国際経済学に関する勉強会は2013年1月にも開催して10回ぐらい続けたのですが、途中から他の勉強会との兼ね合いで開催が3年程できておりませんでした。一方で、去年のBrexitやト…

一万円と二万円のどちらが欲しいですか

「1万円と2万円のどちらかをもらえる場合、どちらを選びますか」 このような質問をされた時、ほとんどの人が2万円を選択するものと思います。答えるまでもない質問でしょう。では、次の質問はどうでしょうか。「今すぐ1万円をもらえるのと5年後に2万円をもら…

なぜ優秀な人から先に会社を辞めるのか 後編

前回はラジアの賃金モデルを使って、若年層は生産性よりも低い賃金となる一方で高齢期には生産性よりも高い賃金がもらえるという年功序列の仕組みについて説明を行いました。今回はこの年功序列の仕組みが結果的には「優秀な人ほど先に会社を辞める」現象を…

なぜ優秀な人から先に会社を辞めるのか 前編

FED Academic ReviewFEDでは、今後、「FED Academic Review」(通称、FAR(ファー))と題して、経済学の論文をベースにしたコラム的なものを書いていきます。 第1回目となる今回のテーマは「なぜ優秀な人から先に会社を辞めるのか」です。優秀な人から先に辞め…

FEDで振り返る2016

2016年もFEDの活動にご参加いただき、またご興味を持っていただき、ありがとうございました。以下にて2016年に於けるFEDの活動を振り返ります。 2016年は合計24回の勉強会・読書会を開催いたしました。平均すると月2回のペースで開催したこととなります。今…

【開催報告:2016年10月23日(日)金融経済読書会:なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?】

今回の金融経済読書会では「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?」を課題図書とするとともに、著者である松村さんをお招きしました。 本のタイトルにあるように、現在多くの人が未来に対して漠然と不安を感じているという状況に対して、その不…

Kindle unlimitedで読める経済・金融関連の本

kindle unlimitedの対象になっている経済・金融関連の本をいくつかご紹介します。経済、投資関連では株やFX系の本が多いですが、探せば結構名著も出てきます。いい本が見つかった時は、古本屋で探していた本を見つけた時の気分に似ていますね。ミクロ経済学…

2016年はファイナンス関連の本が豊作

今年は森生先生の10年ぶりの新著であったり、「道具としてのファイナンス」の問題集が発売されたりと、ファイナンス関連の本がたくさん発売されています。シチュワードシップコードやコーポレートガバナンスコード、伊藤レポートの影響もあるかと思いますが…

【開催報告:2016年7月3日(日)FED特別勉強会 「Brexit(EU離脱)と世界経済」】

イギリスでの国民投票の経て、イギリスのEU離脱という民意が示された結果を受けて、7月3日にFED特別勉強会として「Brexit(EU離脱)と世界経済」というテーマで勉強会を開催しました。急な開催だったにも関わらず、当日は50人以上の方にご参加いただき、皆様…

【開催報告:2016年6月25日(土)金融経済読書会 横山和輝先生著「マーケット進化論」】

マーケット3部作と名打って行ってきましたマーケット読書会。第1回目は「市場を創る」を、第2回目では「Who gets what」を、そして、最後となる今回は名古屋市立大学准教授の横山先生が書かれた「マーケット進化論」を取り上げ、読書会を開催いたしました。…

【開催報告:2016年6月5日(日)金融経済読書会「Who gets what」】

市場をテーマに取り上げる読書会3部作の第2回目は、2012年にノーベル経済学賞を受賞したアルビン・ロス著の「Who gets what」を課題図書にして、読書会を開催しました。Who Gets What (フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新し…

【開催報告:2016年5月15日(日)第4回法と経済学勉強会第2編事故法に置ける第10章「抑止の分析の展開」第11章「責任、リスクの負担、保険」】

5月15日(日)に第4回法と経済学勉強会を開催しました。今回扱ったのは、第?編事故法に置ける第10章「抑止の分析の展開」と第11章「責任、リスクの負担、保険」の箇所です。 第10章の「抑止の分析の展開」では、これまでに取り上げた基礎理論を拡張し、過失…

【開催報告:2016年4月30日(土)金融経済読書会「市場を創る」】

2016年のGW二日目の4月30日にジョン・マクミラン著の「市場を創る」を題材に金融経済読書会を開催ました。 FEDでは2015年は「組織の経済学」を、そして2016年は「法と経済学」を輪読の課題図書として取り上げました。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,…

【開催報告:2016年4月3日(日)第3回法と経済学勉強会】

4月3日に第3回法と経済学勉強会を開催しました。法と経済学作者: スティーブン・シャベル,田中亘,飯田高出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/01/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (17件) を見る第1回目と第2回…

【開催報告2016年3月19日:金融経済読書会Classic「知識創造企業」】

なぜ今、知識創造企業を取り上げるのか?主に古典を扱う読書会である金融経済読書会Classic。今回は野中先生と竹内先生が元々は英語で書かれ、日本語に翻訳され逆輸入された形で日本で発売された「知識創造企業(以下、「本書」)」を扱いました。本書を取り…

【開催報告:2016年3月6日(日)FED特別勉強会マイナス金利と日本経済】

今年の1月に日銀がマイナス金利政策の実施を公表して以降、長期金利が初のマイナスになり、日本の経済、金融環境に大きな影響を与えています。そこで、マイナス金利政策の理解を深めるため、3月6日(日)にマイナス金利政策の勉強会を開催致しました。当日の…

【開催報告:2016年3月5日(土)FED特別勉強会ブロックチェーン勉強会】

1月、2月と開催したFintech勉強会の流れをくんで、3月5日に外部から講師をお招きして、ブロックチェーンについてご講演をいただきました。3時間ちかくの時間があったのですが、プレゼンと講師へのご質問であっという間に3時間がすぎました。質問コーナーが盛…

【開催報告:2016年2月28日(日)第2回法と経済学勉強会】

2月28日(日)に第2回法と経済学勉強会を開催しました。今回は、第5章「財産の利用における対立と協調:外部性の問題」、第6章「公共の財産」、そして第7章「知的財産」を扱いました。法と経済学作者: スティーブン・シャベル,田中亘,飯田高出版社/メーカー: …

【開催報告:2016年2月28日(日)第2回法と経済学勉強会】

2月28日(日)に第2回法と経済学勉強会を開催しました。今回は、第5章「財産の利用における対立と協調:外部性の問題」、第6章「公共の財産」、そして第7章「知的財産」を扱いました。法と経済学作者: スティーブン・シャベル,田中亘,飯田高出版社/メーカー: …

【開催報告:2016年2月14日(日)「Fintech革命」読書会】

2016年3回目となる読書会では、前回と同じく日経BPムックの「Fintech革命」を扱い、ワールドカフェを行いました。今回はFEDに初めて参加された方が参加者の7割程を締め、主催者にも関わらず、ややアウェイな感じがしました(笑)FinTech革命(日経BPムック)作…

【開催報告:2016年1月31日(日)「Fintech革命」読書会】

2016年2回目のFEDの勉強会では、日経BP社から出版された「Fintech革命」というムック本を題材に、Fintechについて幅広く学びました。FinTech革命(日経BPムック)作者: 日経コンピュータ出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2015/12/14メディア: 単行本この商品…

【開催報告:2016年1月24日第1回法と経済学勉強会】

2016年最初ののFEDの活動は「第1回法と経済学勉強会」となりました!おかげさまで30名以上の方にご参加いただき、おおいに盛り上がりました。法と経済学作者: スティーブン・シャベル,田中亘,飯田高出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/01/26メ…

明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

ご報告が遅れましたが、先月12月5日に第8回組織の経済学勉強会を開催しました。おかげさまで1年かけて組織の経済学を輪読し終えることが出来ました。組織の経済学作者: ポール・ミルグロム,ジョン・ロバーツ,奥野正寛,伊藤秀史,今井晴雄,西村理,八木甫出版社…

12月12日(土)に「帳簿の世界史」読書会を開催いたしました。

12月12日(土)に「帳簿の世界史」読書会を開催いたしました。帳簿の世界史作者: ジェイコブソール,Jacob Soll,村井章子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る『帳簿』にまつわる記録を、主にヨーロ…

【開催報告:11月15日「まるわかりインダストリー4.0」読書会】

11月15日(日)午前に、「まるわかりインダストリー4.0」読書会を開催いたしました。まるわかりインダストリー4.0 第4次産業革命 (日経BPムック 日経ビジネス)作者: 日経ビジネス出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2015/04/02メディア: 単行本この商品を含…

【開催報告:2015年10月31日第7回組織の経済学勉強会】

10月31日に第7回組織の経済学勉強会を開催しました。今回扱ったのは、「第?部資金調達:投資、資本構成、コーポレート・コントロール」で、具体的には「第14章投資とファイナンスの古典的理論」と「第15章金融構造、所有、コーポレートコントロール」となり…

コーポレートベンチャーキャピタルから考える金融その2-事業会社が保有するベンチャーキャピタルからの投資と事業会社本体からの投資-

SNSやネットのよいところの一つは、自分の考えや仮説についてネットにぶつけてみた時に、思わぬ反応があり、仮に自分の仮説が間違っていようが正しかったであろうとも、さらに自身の仮説を深化させることが出来ることだと思います。CVCは企業が組成するベン…

コーポレートベンチャーキャピタルから考える金融 その1

コーポレートベンチャーキャピタルとは何かコーポレート・ベンチャー・キャピタル(以下、「CVC」)という言葉をご存知でしょうか。最近のベンチャーに関するニュースでは、例えば海外では、facebookが約190億ドルでWhats appを買収、楽天がViverを9億ドルで…